『E資格チャレンジ』修了者インタビューvol.2

「身近な仲間たちの存在が心強かった!」

株式会社NTTデータ北海道
蝦名 優希さん(ITエンジニア)

蝦名さんは、主に企業や自治体の電子申請システムに関するコンサルティング、ローコード開発ツールをつかったシステム開発と運用サポートを担当しています。エンジニアとしての自身のキャリアをさらに発展させるため、AI技術に注目し、2023年度の「E資格チャレンジ」に挑み、見事E資格を取得しました。

資格取得に向けて、「E資格チャレンジ」の受講生と交流するSlackチャンネルの立ち上げを提案した蝦名さん。「仲間がいたおかげで最後まで頑張れた」と語ります。改めて受講のきっかけ、受講中の感想、そして資格取得後の手応えについて詳しく聞きました。

自分の“強み”をつくるため、E資格の取得を目指した

–「E資格チャレンジ」を受講したきっかけを教えてください。

もともとAIとデータ分析に興味があって、自主的に勉強していました。
私はエンジニアとしての経験が6年あり、最初の3年間はネットワーク分野で、その後の3年間は現職でさまざまなIT業務を担当していますが、広い範囲のIT知識を身につけた一方で、自分の強みがほしいと強く感じていました。

独学では、ビジネスレベルで求められる質の高い成果を出すことに限界を感じていたその時、SNSで「E資格チャレンジ」の情報を知りました。受講料を確認し、税込で11,000円という安さに「一桁間違えてない?」と驚きつつ、迷わず申し込みを決めました(笑)

–実際受講してみて、プログラムの内容はいかがでしたか?

理論と実践がしっかり組み合わされたカリキュラムが、とても理解しやすかったです。公式を学んだ直後に、実際のプログラミングに適用するというプロセスだったので、毎回、腹落ちしながら知識を吸収することができました。文系出身で数学が苦手な私でも、ていねいに構成されたカリキュラムのおかげで、必要な数学知識を身につけることができました。

AIモデルを実装するという課題では、講義で学んだ内容を確実に理解していることが求められたので、正解にたどり着くまで時間がかかりましたが、ここで復習し、試行錯誤した過程が、技術習得に最も効果的だったと感じています。

–プログラムは全体の想定学習時間が合計70時間~120時間と、かなりのボリュームがありますが、進め方で工夫したことを教えてください。

仕事の繁忙期と重なったため、隙間時間をやりくりしながら受講しました。完全オンライン形式なので、分厚いテキストを持ち歩く必要がないのも、本当に助かりました。スマートフォンを使って移動時間や待ち時間、休み時間にも、1章だけでも、5分や10分の学習でも積み重ねるように心がけていました。一方で、より集中力を要するモデルの実装課題は、「この日に集中して取り組むぞ!」と決めて時間を設け、専念しました。

とはいえ、なかなか計画通りに進むことは少なく、正直、履修期限ギリギリでなんとか終わったという感じでした。正月休みも勉強にあてるなど、十分な学習時間を捻出するのに苦労しましたが、その分、合格した時の達成感はとても大きかったです。

「仲間と支えあったからやり切れた」

–資格取得へのモチベーションを保つために心がけていたことはありますか?

他の受講生と励まし合うことが大きな支えになりました。オンラインで学ぶと通常は孤独になりがちですが、受講者間のコミュニケーション用にSlackチャンネルを作り、講座を主催するさっぽろ産業振興財団さんに他の受講者への共有をお願いしたんです。せっかく同じ受講生なのに情報交換できないのはもったいないと思って提案しました。

Slackが設置されてからは、みんなで進捗を報告しあったり、「年内にここまで終わらせたい」と目標を共有したりしながら、互いに励まし合う環境が生まれました。受講者の中にはエンジニア以外の仕事をしている仲間もいて、彼らが頑張っている姿も私にとって励みになりました。

何より、率先してSlackに投稿している私が、最後に「落ちました…」とは言いたくないという思いが、私を最後まで奮い立たせる原動力になりました(笑)

受講生間のSlackは私以外にも好評だったそうで、今年も引き続き導入される予定だと聞いています。

–仲間の方とは、今も交流がありますか?

はい、札幌AIラボをはじめ、さまざまな団体や企業が開催する勉強会や交流会で再会しています。

また、今回の講座の仲間だけでなく、「CDLE(シードル)」というE資格とG検定合格者のコミュニティをきっかけにさらにネットワークが広がりました。このコミュニティから新たなイベントの情報を得たり、学びを深めたりする機会を提供いただいています。

講座の序盤にも、E資格を主催するJDLA(一般社団法人 日本ディープラーニング協会)の方や、道内にいるE資格合格者の方々との交流会もあって、Slackの導入も、JDLAの方からの「つくっちゃいなよ」という一言がきっかけでした。

エンジニアの仲間たちと連携して革新的な取り組みにチャレンジしていきたい

–学んだ内容は、どのように生かせていますか?

AIの開発業務はまだ行えていませんが、SIer企業の一員として、提案の引き出しを増やすことはできたと実感しています。例えば、ChatGPTを活用したいというお客様の要望に対し、今回の講座で得た基本的な学習プロセスや評価方法の理解をもとに、ニーズに応じたカスタマイズ提案ができるようになりました。また、その他にも市場には手軽に利用できるAIサービスが増えていますが、それらの仕組みの裏側を理解していることで、より精度の高い応用案を提案できるようになったと感じています。

今回、社外にもいろんな人の繋がりが生まれたので、今後も積極的に交流し、一緒に活動できたらなと思っています。地域の革新を推進できるようなプロジェクトに取り組み、北海道全体での産学官連携に発展させられたら良いなというビジョンも抱いています。

–最後に、受講を検討している読者の皆さんにメッセージをお願いします。

労働人口が減っている中、AIの効果的な利用の必要性は今後いっそう強くなると思います。ただ、精度の高いものを導入するためには、しっかりとした学びと理解が必要だと感じました。
この講座は、AIの包括的な知識を得るには絶好の機会です。しかも、札幌市内という身近な場所で働く仲間と共に学べることは、想像以上に強い支えになりますよ!

取材・文:にの瀬
編集:Sitakke編集部

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