お知らせ

2023.07.05

イベントレポート

「札幌AI道場・第二期」開設式(キックオフイベント)

※札幌AI道場・第二期の詳細については、こちらをご参照願います。

2023年6月26日(月)16:30~19:30、札幌市中心部にあるSCARTSコート(札幌市中央区北1西1)及びオンラインにて開設式を開催しました。平日にもかかわらず、オンラインを含め130人を超える多数の方々に参加いただきました。

本イベントのアーカイブ動画は、さっぽろ産業振興財団のYoutubeチャンネルで配信しておりますので、是非ご視聴ください。

開会挨拶

冒頭、札幌市の石川副市長が開催の挨拶を行い、道場の狙いや取組の概要について話したうえで「AIを学びたいエンジニアや学生の方々、AI活用しビジネス上の課題の解決を目指す企業の皆様には、是非とも積極的なご参加をお願い申し上げる」と道場への参加を呼びかけました。

基調講演「Chat GPTとの付き合い方~生成AI興隆の今、考えたいこと~」

開催挨拶の後は、道場最高師範の川村 秀憲氏(札幌AIラボ ラボ長 / 北海道大学大学院情報科学研究院 教授)による基調講演が行われ、昨今話題の中心となっている生成AIの仕組みや活用例の紹介に加えて、様々な能力がAI化していくことが予想される今後の社会においてAIと人間はどのように付き合っていくべきかなど語っていただきました。
「ChatGPTの登場により、AIの能力が人間に追いつく時代が迫ってきている。そのような時代に対応するためには、人間は多様な価値観を身に着け、人間にしかできないことを追求していくことが重要である」

特別講演「地域の未来を切り拓く~日本ディープラーニング協会、高専DCONの取組~」

続く岡田 隆太朗氏(日本ディープラーニング協会 専務理事)による特別講演では、AIの活用促進やAI人材育成に取り組む日本ディープラーニング協会の「G検定」「E資格」「DCON」などの活動について紹介いただいたほか、「マナビDX」や「ITパスポート」などの国による人材育成施策や、全国の地方において行われているAI人材育成等に関する特徴的な取組についてお話しいただきました。

道場解説「2023年度 札幌AI道場が目指すエコシステムの発展」

道場総師範の中村 拓哉氏(札幌AIラボ 事務局長 / 株式会社調和技研 代表取締役)からは、第二期から新たに追加となった「ユースコース」、「グローバルコース」など道場のプログラムについての解説に加えて、第一期の活動実績や、札幌AI道場を通じて実現したいビジョン「札幌AIラボパートナー制度」について解説いただきました。
「札幌AI道場の取組を一過性のものにしないよう、AIを開発できる企業を集積して、国内外からの開発案件を地場で受注できるようなエコシステムを構築していきたい」

クロストーク「地域イノベーションエコシステムの原動力~産学官共創による人材育成の重要性~」

道場解説の後は、川村 秀憲氏、中村 拓哉氏、岡田 隆太朗氏の3名に改めて登壇いただき、札幌AI道場の意義や第二期開設に向けた期待などについてお話しいただきました。

―AI人材育成とAI開発の実証を行う~札幌AI道場の意義~

札幌AI道場の意義について、川村最高師範から「AIの発達によって産業の在り方が大きく変わるなか、企業は『AIを使いこなす側になる』か『AIをつくる側になる』、どちらかを選ぶ必要があると思う。そのようななかで、AI人材育成とAI開発の実証を行う札幌AI道場の意義は凄く大きい」と発言があり、岡田氏は「課題提供企業になれる5社がうらやましい。多くの企業はAI活用を自分事だと考えていない。無償でできる開発の実証を通じて、経営者に気づきを与えるだけでも価値がある」とコメントしました。

―札幌AI道場モデルの横展開

また、日本各地の事例に知見がある岡田氏より、「素晴らしい取組。日本中でAI道場が開かれれば、もっともっと日本は加速していくはずだと思う」と札幌AI道場モデルを地方に広げていくことへの期待を述べていただき、川村最高師範からも「様々な企業やエンジニア、ディープラーニング協会などと連携しながら、札幌AI道場のモデルを広げていき、色々な地域独自の課題を解決していく。そのような取組を通じて、自分にしかできないスキルを伸ばしていくことは、日本を元気にしていくために必要なことだと思う」とお話しいただきました。

―第二期開設に向けた期待~AI人材育成のエコシステム~

札幌AI道場第二期開設に向けて期待することとして、川村最高師範より、「道場で学んだ人たちがスキルアップして、教える側に回っていく。そういうエコシステムを構築してもらいたい。また、道場で学んだ門下生の『番付表』をつくり、どの企業・人材がどれだけのAI開発スキルを有しているか、どのような分野が得意かを可視化してもらいたい」と発言があり、それに対して中村総師範は「前回の参加者からも指導を行いたいという声があがっているため、今期から指導してもらえればと考えている。そして、道場で学んだ企業・人材の『番付表』についても検討しており、今期中に実現したいと考えている」と札幌AI道場を通じて実現されるエコシステムの形成について抱負を語りました。

閉会挨拶

開設式の締めとして、札幌AIラボの事務局を務める一般財団法人さっぽろ産業振興財団の専務理事である木村 義広氏より、「人口減少社会において生活の維持・産業振興を実現していくためにはAIをはじめとしたIT技術の活用と、人材の育成が重要である。これからも札幌市とともに札幌AI道場に力を入れてきたい」と、札幌AI道場実施に向けた決意表明をいただきました。

交流会

18時30分からは同会場にて交流会を開催しました。参加者同士の親交を深めるとともに、道場への参加機運を向上させる場になったのではないかと思います。

参加者、課題提供企業の募集について

札幌AI道場では、AI開発のスキルアップを目指すエンジニアや学生、課題を提供いただける企業を募集しております。
エンジニアコース申込締切は令和5年7月10日(月)、ユースコースの締切は令和5年7月18日(火)まで。参加条件や申込方法など、詳細はこちらでご確認ください。

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